Monthly Archives: 7月 2008

Exploratoriumに関する余談

本を読んでいてら、前にエントリーした、Exploratorium関連のことが出て来た。 『キュリアス・マインド 』という書籍で、著名な科学者たちが「なぜ科学者になったのか」、幼少期を振り返りエピソードを紹介している。利己的遺伝子のリチャード・ドーキンス、多様化世界のフリーマン・ダイソン、iRobotのロドニー・ブルックスなど見おぼえのある科学者の名前がいくつかある。 この書籍の魅力は、いろいろな科学者の啓発的な言葉や、エピソードそのものの面白さの他に、この書籍自体の価値をゆるがすような主張が含まれるところだ。スティーブン・ピンカー(心理学者)は「過去の記憶」がいかにあいまいで、「創造」されるものであるかを語り、自伝を鵜呑みすことに注意を喚起している。そして、他の科学者がこうした主張を意識しながら、自身の自伝を書いているのは面白い。 書籍の紹介が長くなったが、この書籍の中にExploratoriumの創立者の話が、ホントにすこしだが書かれている。創立者は、フランク・オッペンハイマー。「原爆の父」と呼ばれるロバート・オッペンハイマーの弟にあたる。ロバート・オッペンハイマー(兄)は、その後核兵器反対の立場をとっていたが、弟がアメリカ共産党のメンバーであったことから、FBIの監視下に入り公職も解かれたそうだ。Exploratoriumの「APE」を読んでいると、来館者に対して「博物館が権威的であってはいけない」ということを彼らがとても大切にしていることが良くわかる。少し不思議な程に、来館者がある現象に独自の関心を抱き、自ら現象の背後の理由を見つける過程に固執しているように思えたのだが、上のオッペンハイマー兄弟の話を知りとても頷けた。 強烈な意思のもとに生まれたもExploratoriumを勝手に想像し、妙に感動してしまったのだった。

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Activeなインタラクション(3)

1回目、2回目に続き、Exploratoriumの書籍に関する3回目のエントリー。Exploratoriumのプロジェクトを紹介する書籍『APE』から考察部分を少し紹介します。 まず、「APE」であるためには、Fisrt Engagement=大切なことは最初に興味を惹くこと。何か楽しそうなことが起こりそうに見えないと触ってもらえない。 そして、展示を触り始めるエントリーポイント(エントリーポイントは、展示の物理的な位置や、展示の状態のこと?)は1つではなくて、様々なエントリーポイントがあると良い。様々なエントリーポイントから入り、操作から得られる結果も様々であるような、オープンエンドな展示が長い時間アクティブな関与を惹きだせる。 これと反対なのは、エントリーポイントが1つで結果も1つであるような展示。ボタンを押すと、煙がでるとか、単純な科学的な現象が再現されるようなもの。こういうものは、煙が出てる時は触れなかったりします。 それから、面白かったのは、展示をmultiple stationに分割するような展示が良いということ。あることができる展示を1つのstationと数え、これを複数構成にしたのが、multiple station。 この写真はmultiple stationの1つの例。展示テーブルが複数ある。 multiple stationではグループの会話や、来館者同士のソーシャルなインタラクションが起こりやすくなる。それから、1つ操作方法を覚えて、となりのstaionのちょっと違った状況ではどんなことが起こるんだろうと、次のアクションを引き起こしやすくなるのも特徴だ。 こんなことを覚えておいて、ウェブサイトやインスタレーションを見て行くと、これまでとは少し違った視点で、何故この作品が良くできているのかが、理解できそうだ。

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変な楽器

ちょっと、今日は気楽な方向で。 Engadget Japaneseで変な楽器が紹介されてました。 ケロミン パペット型の楽器です。 マトリョミン マトリョーシカ型テルミン。 どちらも音楽ができない自分もちょっと触ってみたくなります。 音楽関係はこれからフィジカルなインターフェイスが活躍しそうですね。 音を大きく出す時はやっぱりボリュームをひねるだけじゃなくて、強く叩いたりして、 力を込めて出したい、そんな 時はやっぱりインターフェイスがフィジカルだと良さそうです。

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Activeなインタラクション(2)

このエントリーの続き。 で、オブザベーションの話。 アクティブに長い時間の関与=Active Prolonged Engagement(APE)をうながす展示がある。 「APEな展示」では、来館者は実際にどのような行動を行っていて、どのような特徴があるのか。 こんな疑問に答えるために、ビデオによるオブザベーションとインタビューによる「APEな展示」と「その他の展示」との比較分析が行われている。 具体的には、グループで訪れた人の会話を「質問」と「応答」に分類 し、さらにそれぞれを質問の種類や応答の種類で分類し、 APEとその他でどのような特徴があるのかを比較する。 「APEな展示」では、まず質問の数がその他の展示に比べて三倍近く多く、「もっと早く回せる?」など相手に行動をうながす質問が主となる。 使い方を尋ねたり、「見た。今の?」的な相手の知覚の確認が少ないそうだ。 デジタルな環境でインターフェイスを作るとき、グループの会話を観察できる機会はそんなに多くはないとは思う。強引にグループで使ってもらって会話をしてもらう方法もあるが、なんらかの行為を分類して、思考を外在化していけば似たようなアプローチは取れるのではないだろうか。デジタルな環境でのAPEは観察したい興味深いテーマだ。

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点描

RADIOHEAD HOUSE OF CARDSのビデオ すごいです。processingを使ったExplore data visualizationでは実際にインタラクティブな操作ができる。 3次元のポイントデータやprocessingのソースコードもダウンロード可能。 この手の表現はやっぱり面白い。 その他の点描的表現にはこんなのも。 Daniel Shiffman, “Super Happy Particle” EUPHRATES,”ISSEY MIYAKE A-POC inside.”

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所有するインターフェイス

2回目のチャンスはない Mac OS X のUIで、スティーブ・ジョブスによって大いに影響を受けたと思われる一面は、セットアップと初回起動時の体験だ。ジョブスは第一印象の重大性を鋭く見抜 いていると思う。ジョブスは初回起動時の体験に注意を向けて考えていると思う。それはユーザーがMacで体験する全てのことの1000分の1のことにすぎ ないかもしれない。しかしそれは最も重要な1000分の1なのだ。なぜならそれが最初の1000分の1であり、ユーザーの期待と第一印象を決めるのだから。 37signals のGetting Real からの引用。WEBのインターフェイスと製品のインターフェイスで異なる大きなポイントは、製品を所有したということだと思う。 インターフェイスは製品を所有して、いってみれば最初に火がともるような瞬間を演出できる。この機会は購入の満足感や期待が入り交じる大切なときなのだと思う。やっぱり、第一印象は大切だ。(Webのインターフェイスでも空のリストページなどは、インフォメーションを提供する 機会だったりしているし)

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ユーザーとのActiveなインタラクション

先日、サンフランシスコに出張した時に、Exploratoriumを訪れた。 そこで、上の書籍を購入。時間が無くて読めなかったのだが、やっと読み始めた。 これはかなり面白いし、ためになる。 この本にある、APEとは、Active Prolonged Engagement with Exhibitのことで、来館者が展示物とインタラクションするとき、アクティブに長い時間、ある展示に熱中してしまうような行動をとることがあるという。この本では、APEの特徴を定義し、オブザベーションを行って、プロタイプを作り、何がAPEに貢献するのかを考察したプロジェクトの全体が書かれている。ゴールが定量化され(=より長い時間来館者を魅了する)明確なので、その後のアプローチや、結果の考察も明快だ。インタラクションを考えていくとき、実際にはなかなか、こちらの期待どおりに利用者は面白がってくれない。もっと興味を惹くようなインタラクションをしてもらいたいとき、どうすれば良いのか、そんな時にヒントを与えてくれそうだ。

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Amazonがタブじゃない…

Amazonのサイトデザインが変わっていた。 タブ形式のナビゲーションがサイトのアイデンティティで、カテゴリーが増えた時も タブを二重にしていたりしたが、ついにナビゲーション、アイデンティティが変わった。 (とっくに皆さん気がついていたのかもしれませんが、今日知りました。) それから、細かいところでは、検索結果がAutopagerizeに対応している。 最近、インターフェイスやナビゲーションが製品や、サイトのアイデンティティになる ものが気になっている。 Amazonはそういう意味で言うと、ものすごくオーソドックスなナビゲーションが アイデンティティになっていて、タブナビゲーションといえばAmazonだった。 特徴がなくオーソドックスなものがアイデンティティになっているのがすごい。 普通のものがアイデンティティになれたのは、メジャーだからなのだけれど、 ずっと続けたことが大切だったのではないかと思う。 もっと、視覚的に印象の強いAppleのCover flowのこういう見せ方などもいい感じだ。

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